香港と日本〜アジア二大都市の決定的な違い

さて、ここはどこでしょう?

 

はい、香港です。植物がヨーロッパとは明らかに違います。

そして奥の高層マンションも、香港ならではの風景です。

が、一瞬ヨーロッパの街角だと錯覚してはしまわないでしょうか?

 

 

1・新旧混在して古いものも残り続ける香港

ここは1年ほど前にできた新しい観光スポットだそうで、アーケードにはヨーロッパや日本のショップ、

スイスやベルギーが本店のカフェ、洒落たレストランやバーが並び、

周りには外国人向けの高級マンションがそびえ立ち、欧米人も多く見かける界隈です。

 

しかし、隣の通りに行けばそこは相も変わらず、

所狭しと並んだ店に日用品や食料品、下着や食肉までむき出しで売っているような露店街です。

(食用蛙などもそのままの姿で)

 

大通りには以前と変わらない木造のトラムがゆっくりと走れば、

お爺さんがその後から荷物が山と積まれた手押し車を押していき、

上半身裸のお兄さん達は、天秤棒で荷台から店へと荷物を運んでいきます。

このような、戦後復興期の日本もかくありきかと思われるような風景が、今でも残っているのです。

 

尖沙咀のハーバーシティ(海港城)や中環のランドマークプレイス、金鐘のパシフィックプレイスなど

近代的で清掃も行き届いた「洗練されたお洒落スポット」がある一方で、

潔癖ぎみな日本人の感覚では買うのをためらうような、剥き出しの肉や魚を新聞紙に包んで売るような露店があったり、

水浸しの床に安っぽいテーブルや椅子が所狭しと並び、ひしめく人々の話し声怒鳴り声で賑やかだけれど、

時に驚くほど美味しい料理にめぐり会えることもある屋内屋台街などもある。

それが香港なのです。

 

 

2・日本には「新しいものしかない」と言ってもよいのではないか

香港の風景に慣れると、われらが日本には「新しいものしかない」のだということがわかります。

 

東京ではほとんどのトラム(市電)は姿を消し、鉄道会社は競うように最新型の車両にと変え続け、

半裸だったりランニング姿(お洒落なものではなく、いかにも下着という感じの)の労働者も見かけなくなりました。

 

食品は全て厳重な管理のもと清潔にパッキングされ、

お鍋を持って豆腐を買いに行くという風景もとっくの昔になくなっています。

 

これは学生時代にイギリスにホームステイした時も実感したのですが、

海外諸国と比べても、日本ではより一層「最新型」が求められているように感じます。

それが良いとか悪いとか決めつけたいわけではありません。

特に電化製品などは、新しくなればなるほど消費電力が減るなどのメリットも大きいでしょう。

 

が、そのイギリスホームステイ以降、わたしは時々考えるようになりました。

「それはまだ使えるのではないか」と。

(イギリス人はヨーロッパ人の中でも特に、古いものを完全に壊れるまで使い続ける傾向があるそうです。)

 

結果、何年も同じ服を着ていたり、いまだにiPhone5を使っていたりするのですが‥

(もしこの仕事をしていなかったら、まだ間違いなく「ガラケー」を使い続けていたでしょう)

 

 

3・古いものと新しいものの混在は貧富の差に直結するのか?

しかし香港は見るからに、貧富の差の大きなところだという感じもあります。

 

わたしはここに遊びに来ているだけなので、本当のところはわかりません。

が、数はだいぶ減ったものの、今でも街中には物乞いする人がいます。

 

ザ・ペニンシュラ香港を筆頭とする高級ホテルのラウンジで、優雅にアフタヌーンティーを楽しむ人々もいれば、

裏通りの粥麺店にはそのような場所になど一生縁のなさそうな人が溢れています。

だいたい西洋風の洗練されたエリアやお店には裕福そうな人々が颯爽と歩き、

いかにも「アジア」的な雑多な空間には、労働者といった風情の人が大声で話しながらたむろしているものです。

 

 

わたしは香港ならではのトラムが大好きで、主に移動はこれを使うのですが、

運賃は記憶にある限り上がっていない気がします。

大人はどこまで乗っても1回2.3HK$、僅か30円くらいでしょうか。

車両も一部の新型を除いては(去年あたりから見るようになりました)、

数十年前から使っていそうな木造の古いものがほとんどです。

 

 

しかしこのご時世に冷房もなく、窓は開け放しで、渋滞になると歩いた方が早いくらいのスピードです。

同じ区間を冷房の効いた地下鉄で移動するなら、時間は十分の一以下、運賃は10倍近くということもあります。

 

まあ、トラムは観光名物のひとつにもなっていますし、事実手軽に乗ることができて楽しいので、

そう簡単にこれが「貧しき人々」の乗り物であって、香港の「貧富の差」を象徴しているとは言えないかもしれません。

が、交通手段に限らず、多くのものが値段も内容も、なんとなく「二極化」されているようにも思えます。

 

数十ドルでお腹一杯になる、しかもなかなか美味しい丼めし弁当を買って公園で、

いや堂々と道端に座り込んでさえ食べることもできれば、

同じ値段では珈琲一杯がせいぜいのお洒落なカフェでゆっくりくつろぐこともできます。

また僅か一人分で数百ドルもするような、鱶鰭(フカヒレ)や燕の巣、干し鮑などを使った、

名門フレンチも顔負けに洗練された超高級料理もあるのです。

 

貧富の差が解消されないから古いものが残るのか、

古いものが残っているから貧富の差も残るのか、

あるいは全く関係ないのか…

 

わたしにはわかりませんが、

ひと頃は「一億総中流」とも言われた日本の風景とは大きく違っているということは、間違いなく言えるでしょう。

 

 

4・「最新型至上主義」「みんな一緒に進歩」はしあわせなことか?

そんなことをなんとなく考えているとき、たまたまSNSへのリンクからこんな記事を読みました。

バカだね日本人って。その服とテレビを買わなかったら、もっと早く帰って美味しいご飯が食べられるのに。

 

この記事は視点も論点も違いますが、根底には共通するものがあると思いました。

つまりわたしたち日本人は、「買うこと」「新しくすること」「消費すること」が好きなのでしょう。

「追いつけ追い越せ」と目指した欧米の生活スタイルを目指して、

戦後わたしたちは買い続け新しくし続けてきたのかもしれません。

 

その結果として、今や世界的にもおそらく貧富の差が少ない、「豊かな日本」ができたのでしょう。

が、「豊かな日本の人々」はどうやらあまり「しあわせな人々」ではないらしいということも言われるようになってきました。

 

 

欧米諸国を旅してみたり、縁ある香港に滞在したりしてみても、

日本は本当に「差」の少ないところだと思います。

昨今はそれでも貧富の差が開いてきているとの指摘もありますが、その内情はともかく、

見た目には「だいたい同じくらい」の人ばかりです。

 

社会は「貧しい人々」の存在を良しとせず、

貧困は解決すべき問題と考え、それをなくそうと努めていく一方で、

「抜き出て豊かな人」の存在も、本当のところは許さない。

 

これは財力という有形のもので表される「貧富」のことだけではなく、

無形の財産、「才能」についても同じところがあると思います。

「落ちこぼれ」の存在を良しとせず、周りに付いていけない生徒のいることは解決すべき問題と考え、

そのような生徒の学力は「人並み」に高めようとする一方で、

「人並み外れて才能豊かな人」の存在も、本当のところは許せない。

 

 

わたしは、それは間違ったことで変えるべきだと主張したいのではありません。

本当のところ、財力にせよ才能にせよ、個人の差が大きな社会と小さな社会、

どちらの方が人々はしあわせなのか、わたしにもわからないからです。

香港人と日本人、イギリス人と日本人、どちらがしあわせかなどわかりません。

 

ただ、本当に日本人が「豊かなのにしあわせではない」のならば、

ちょっと立ち止まって考え直してみるのも良いのではないかと思うのです。

何もいきなりアメリカ並みに能力至上(財力も才能も)になろうというのではないのです。

少し、少しだけ、

「みんな同じ」が本当に「みんなのしあわせ」に繋がるのかどうか考えてみたいだけです。

 

 

5・まとめ〜日本の常識は世界の常識ではない、たまには外から眺めてみよう

別に国に限ったことではないですが、

ある集団の中にばかりいるとそれが「当たり前」になり、いろいろ気づかないことがあるものです。

時には集団の外に出て、そこの「当たり前」に触れてみることが大切です。

 

それはなにも、海外旅行をすべきだということではないのです。

現代は居ながらにして様々な体験ができる時代でもあります。

時には海外のメディアの情報に触れる、在住日本人の発信しているブログに目を通す、

またあるいは映画を観ることでも良いでしょう。

求めなくとも新作情報の入ってくるハリウッド映画も結構ですが、

たまにはアメリカ以外の国の、小さな映画館で上映されているような作品はいかがでしょうか。

 

 

ちなみにドイツ在住のこの方のブログなど、なかなか面白いとわたしは思います。

フリーライター平田志保のホームページ

他にもきっとたくさん、面白いブログがあるでしょう。

 

 

そして「日本人の常識は、世界人類共通の常識ではない」と知ることです。

もちろん、どこかの国の「常識」が絶対的に正しいなどということはありません。

が、「日本の常識」だって、必死で守らなければならない真理などではないのです。

 

 

そして、良い悪いと決めつける前に、

「他の見方もあるのではないか」と考えてみること。

 

多くの人々がそれをしていけばいくほど、もっと楽に個人が生きていける社会ができるのではないかと、

わたしは希望を抱いているのです。

 

 

※現在夏休み中ですが、9月からはまたクリスタルボウル演奏会や個人ヒーリング、カウンセリングを再開します!

近日開催予定のイベント

 

※【参加費無料】自由が丘朝活のお知らせ

毎月第2土曜日は朝活の日!  次回は9月9日の10時〜12時です

9/9自由が丘朝活

 

※【2018年1/20(土)午前】水晶七環演奏会〜贅沢な中国茶付きで極上のひととき

午前10時〜12時  自由が丘「スタジオカムシア」にて ご参加費・5000円

1/20水晶七環演奏会
 

 

※【9/24(日)昼】初秋の水晶七環昼食会

11時〜14時  横浜中山「753Cafe(古民家カフェ)」にて ご参加費・5000円

9/24水晶七環昼食会

 

※【2017年12/3(日)午後】クリスタルボウル・ヨーガ

15時15分〜16時45分  自由が丘「スタジオカムシア」にて ご参加費・4000円

12/3クリスタルボウル・ヨーガ

 

※【10/14(土)】自由が丘癒しのフェスタ

10時〜18時  自由が丘「スタジオカムシア」にて

10/14(土)自由が丘癒しのフェスタ(クリスタルボウル・ヨーガ)